
緑に覆い尽くされた敷地をリセットする2日間の挑戦
埼玉県本庄市にて、敷地全体の草刈りおよび生い茂ったツタ・高木の伐採作業を行いました。
今回の現場は、一般的な定期清掃とは異なり、数シーズンにわたって成長を続けた植物が敷地全体を覆い尽くしている状態。スタッフ3名体制で作業に入り、丸2日間をかけてじっくりと敷地環境をリセットしていきました。
単に「草刈り機で一気に刈り取る」ことができない繊細なポイントがいくつも重なっていた今回の現場。どのような状況から、いかにして見通しの良い安全な敷地へと生まれ変わったのか、2日間の作業の舞台裏を詳しくご紹介します。
【現場の状況】道路への越境と、建物・電柱を覆い尽くすツタの猛威
現地に到着してまず目に入ったのは、敷地の境界を大きく越えて成長した草木の姿でした。
1. 道路の白線を超えて倒れ込む雑草
敷地のブロック塀沿いに生えた雑草は、大人の背丈近くまで伸び、雨の重みも加わって道路側へと大きく倒れ込んでいました。


道路の白線を完全に超えてアスファルトへはみ出しており、歩行者や車がすれ違う際の視界を遮ってしまう危険な状態です。側溝のフタ部分まで草が覆い被さり、水はけの確認もできない状態となっていました。
2. 電柱・支線・屋根の軒先にまで巻き付いたツタと生い茂る高木
敷地の角を見上げると、コンクリート柱(電柱)や黄色の支線カバーに、何重にも太いツタが巻き付き、電線に向かって勢いよく這い上がっていました。


さらに建物の屋根や軒先、雨どい周辺にもツタが侵入。放置すると雨どいの詰まりや外壁のひび割れ、屋根材の隙間からの雨漏りを引き起こす原因にもなりかねないため、早急な対処が求められる状態でした。
3. 完全に植物に飲み込まれた「駐輪場の自転車」
敷地奥へと続く通路に足を踏み入れると、かつて駐輪場として使われていたスペース一面がヤブガラシやツタなどの分厚いグリーンカーテンで埋め尽くされていました。

よく見ると、植物の海の中に複数台の自転車が完全に飲み込まれています。金属フレームやチェーン、スポークの隙間までツタが強固に絡みついており、一見しただけでは何台の自転車が埋もれているのか判別がつかないほどの状態でした。
【作業の舞台裏】機械任せにできない!「3名×2日」をかけた手作業と安全対策
このような現場では、最初からエンジン付きの刈払機(チップソー)を振り回すことは絶対にできません。
草の中に隠れた金属類(自転車など)に高速回転する刃が接触すれば、激しいキックバック(跳ね返り)が起き、作業員の怪我や周囲の建物・フェンスを傷つける大事故につながるからです。
そのため作業は、「手作業による安全確保・救出」→「構造物のツタ解体」→「全体の刈払い・清掃」という丁寧な3段階の工程で進めました。
工程1:手作業でツタを解きほぐし、埋もれた自転車を救出
まずは、足元の安全を確保するため、自転車に絡みついたツタを1本ずつ手作業と剪定バサミで切り離していきます。
無理に力任せに引っ張ると、自転車が転倒して破損したり、周囲のブロック塀にぶつかったりするため、絡みついたツルを丁寧に解きほぐすように撤去。無事にすべての自転車を傷つけることなく救出することができました。
工程2:建物の外壁・屋根・電柱を傷めない慎重なツタ除去
続いて、電柱や建物の軒先・雨どいに巻き付いたツタの撤去です。
ツタ類は吸盤のような根(気根)を壁や柱に強く食い込ませて登っていく性質があります。これを無理に地上から引っ張ると、外壁のモルタルを剥がしてしまったり、古くなった雨どいを引きちぎってしまったりすることがあります。
建物の構造や部材の強度を見極めながら、まずは根元を断ち、節ごとに小さく切り込みを入れながら、建物を傷めないよう慎重に剥がしていきました。
工程3:刈払い機による除草と、徹底した搬出・清掃
障害物と高所の危険を取り除いて初めて、敷地全体の草刈り機による一斉除草に入ります。


足元に潜んでいた石や木株に注意を払いながら、平らな地面が見えるまで丁寧に刈り込んでいきます。刈り取った大量の草木は敷地内に残さず、トラックへと積み込んで搬出。最後にブロワーと竹ぼうきを使って、道路や敷地内に飛び散った細かい葉や泥をきれいに掃き清めました。
【劇的ビフォーアフター】光と風が通り抜ける敷地へ!2日間の成果
丸2日間の作業を終えた現場の様子です。暗く鬱蒼としていた敷地が見違えるように生まれ変わりました。
1. 視界を遮っていた道路際が一変、白線と側溝が綺麗に露出

- Before: 雑草がブロック塀を越え、道路のアスファルトや側溝まで覆い尽くしていました。

- After: 塀のキワまで完全に除草され、道路の白線と側溝のグレーチング(溝蓋)がくっきりと見えるようになりました。見通しが大幅に改善され、近隣の方や車も安心して通行できるクリーンな道路環境を取り戻しました。
2. 埋没していた自転車を無傷で救出し、通路が完全復活

- Before: 生い茂るツタに飲み込まれ、奥へ進むことすらできなかった駐輪場スペース。

- After: 絡みついていたツタをすべて取り払い、地面の土が見える状態までスッキリと片付きました。埋もれていた自転車も元の位置でしっかりと自立し、奥の設備へ続く通路の動線が完全に回復しています。
3. 暗く鬱蒼としていた庭に、燦々と陽が差し込むフラットな空間へ
- Before: 【画像配置:36567_0.jpg または 36568_0.jpg】 人の背丈を超える草木とツタが建物を包み込み、昼間でも薄暗いジャングルのような状態でした。
- After: 【画像配置:36576_0.jpg / 36577_0.jpg / 36578_0.jpg】 敷地を覆っていた高木や雑草が一掃され、青空と日光が地面まで届く、明るく開放的な広場へと蘇りました。建物周りの風通しも劇的に良くなり、湿気や害虫の発生を防ぐ健やかな環境へとリセットされています。

- Before: 【画像配置:36567_0.jpg または 36568_0.jpg】 人の背丈を超える草木とツタが建物を包み込み、昼間でも薄暗いジャングルのような状態でした。

- After: 【画像配置:36576_0.jpg / 36577_0.jpg / 36578_0.jpg】 敷地を覆っていた高木や雑草が一掃され、青空と日光が地面まで届く、明るく開放的な広場へと蘇りました。建物周りの風通しも劇的に良くなり、湿気や害虫の発生を防ぐ健やかな環境へとリセットされています。
おわりに:作業を終えて
草木は放置してしまうと、わずか数ヶ月〜数年の間に建物の構造を覆い、道路環境や近隣にも影響を及ぼすほどの繁殖力を持っています。
しかし、どれほど手付かずになってしまった現場であっても、現場の状況を正しく観察し、手作業と機械作業を適切に組み合わせることで、本来の明るく風通しの良い土地へと必ず蘇らせることができます。
2日間にわたる大掛かりな作業でしたが、作業完了後に敷地全体に青空と陽の光が広がった瞬間の爽快感は、何物にも代えがたい達成感がありました。
今後も地域の安全で快適な住環境づくりを目指し、一つひとつの現場に丁寧に向き合ってまいります。


